トップページ > セミナー開催情報 > 第20回研究所セミナー

日時

2015年7月13日(月曜日)17時~18時

場所

研究所A・B会議室(国府台中継)

講師

竹中 登一 先生(ヒューマンサイエンス振興財団)
前アステラス製薬株式会社 代表取締役会長

演題

オールジャパンでの医薬品創出
創薬のための産学官連携、私の経験と挑戦

講演要旨

安倍政権は、健康長寿社会の形成をめざし、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)を設立し、医療分野の研究開発を積極的に推進している。此の度、演者は、AMEDの9つの各省連携プロジェクトの中の ”オールジャパンでの医薬品創出”のプログラムディレクター(PD)を拝命した。本公演では、創薬のための産学官連携に関し、企業での50年間の私の経験と現在のAMEDでの挑戦をお話しします。
日本の製薬企業が、本格的に創薬研究を開始したのは、1960年以降である。私は、1964年に山之内製薬中央研究所に入社し、医学薬学系大学との共同研究より技術や試料を導入し、高血圧治療薬ペルジピン(1)ローガン(2)や前立腺肥大に伴う排尿治療薬ハルナール(3)を創薬した。講演では創薬における産学官連携での、私の経験した成功例と失敗例を報告する。
2013年より、大学や公立研究機関等の基礎研究成果(創薬シーズ)を医薬品として実用化するために、理研、産総研、基盤研が連携し、アカデミア創薬を支援するオールジャパン創薬支援ネットワーク(NW)を推進している。講演では、本NWの活動状況を、報告しますので、国立国際医療研究センターの研究者の皆さんの創薬への参画と挑戦をお願いいたします。

引用論文

  1. Takenaka T, Asano M, Shiono K, Shibasaki M, Inagaki O.
    Cardiovascular pharmacology of nicardipine in animals.
    Br J Clin Pharmacol. 20 Suppl 1:7S-22S, 1985.
  2. Takenaka T.
    Amosulalol. in New Cardivascular Drugs, ed.
    by A.Scriabine,Raven Press, New York, pp.137-149, 1985.
  3. Takenaka T.
    Legends in urology.
    Can J Urol. 17(5):5344-5, Oct, 2010.

主催・連絡先

国立国際医療研究センター研究所長:清水 孝雄

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